2024年はコロナ補助金が落ち着いて、インドアゴルフ業界は開店と閉店が同じくらいの数だった感覚です。
福岡では、インドアゴルフ倶楽部(4店舗)を運営していた(株)YFプロジェクトが2024年末に破産されたようです。
【破産】(株)YFプロジェクト(福岡)/ゴルフ練習場
美容室や整骨院などの店舗ビジネスよりもインドアゴルフビジネスは初期費用が高いため、倒産リスクが高い業種だと思います。
屋外の練習場と比べて、インドアゴルフ施設・インドアゴルフスクールは新しい業界です。不確実なデータではありますが、現場の感覚を含めてインドアゴルフの市場規模を予測してみたいと思います。
2025年版 インドアゴルフ市場規模
ゴルフ業界全体の市場規模は?
レジャー白書2024によると、2023年のゴルフ人口は530万人、ゴルフ場市場規模は9,390億円です。
レジャー白書は、公益財団法人日本生産性本部が全国調査をもとに日本における余暇の実態を総合的に取りまとめているものです。
レジャー白書2024のゴルフに関する主な内容は次のとおりです。
- コース参加率は男性が8.3%で、70代が14.8%と最も高い。
- 女性のコース参加率は、60代が5.4%で大幅に増加している。
- 練習場では60代と50代が目立って増加していますが、その他の年代は減少しています。
- 少子高齢化の影響で練習場では厳しい結果が出ていますが、ゴルフ場では入場者数が比較的堅実です。
インドアゴルフ業界全体の市場規模を予測
ゴルフ人口は日本人の4.16%と言われています。(レジャー白書2024のデータでは4.16%ですが、2024年3月発表の令和4年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」では6.4%、笹川スポーツ財団が2022年6月から7月にかけて実施した「スポーツライフ・データ(スポーツライフに関する調査)」によると6.8%でバラツキがあるため今回は一番厳しいデータを採用)
ここからは明確なデータはないのですが、肌感でインドアゴルフ練習場を使用する人は都市部で10%、地方で5%くらいだと思います。
インザゴルフが狙っている九州全県では、インドアゴルフレッスンに通っている(アクティブ)人口は今後2.6万人ほどになることが予想されます。
無人のインドアゴルフ施設も加えると九州のインドアゴルフ市場規模は60~80億円くらいの市場規模であると予想できます。この程度の市場規模でしたら大手が狙ってこない規模なので安心です(笑)
2025年版 インドアゴルフ業界予測
2025年となり、インドアゴルフ市場規模がどう変わるのか予測します。
無人インドアゴルフ施設の閉店が増加する
シミュレーションゴルフ機器の目新しさから2021年~2024年にかけて、無人インドアゴルフ施設は顧客を獲得してきました。2025年からは目新しさがなくなり、コンセプトやサービス部分で各社の差が出てくることが予想できます。
レッスンプロの需要が高まる
シミュレーションゴルフ機器だけの魅力では顧客獲得が難しくなってくるため、市場全体でレッスンを導入される施設が増えてくることは間違いないでしょう。そのためレッスンプロのニーズが高まり、プロゴルファーやハイアマチュアを雇用・提携する施設が集客力をつけてくると思われます。
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