
全国200施設まわった私がインドアゴルフビジネスの全業態の月次収支を予測します
2022年3月にインザゴルフ佐賀卸本町店をオープンするまでに、一番知りたかったインドアゴルフ施設の月次収益予測を公開します。事前の市場調査よりだいぶ違ったため、これから開業する方のためにリアルな数字をお伝えします。
下記の記事で例に出した、都市圏30坪のテナントを借りて3打席のシミュレーションゴルフ機器を設置する場合を考えてみます。
無人店舗
完全無人店舗
完全無人店舗とは、その名の通り契約開始ー入会ー利用ー契約終了まで、オンラインで完結させる業態です。
完全無人店舗のメリット
- 一人で気軽に使いたい顧客の需要がある
- 人件費がかからないため損益分岐点が低い
- 属人性ゼロのため店舗展開が容易
- 固定費が少ない分、ハイランクのシミュレーションゴルフ機器を導入しやすい
- 富裕層向けに内装へお金をかけると顧客単価があがるかも
完全無人店舗のデメリット
- オンラインに対応できる世代だけしか利用できない
- 接客がないため、契約率が低く、退会率が高い
完全無人店舗の月次収支予測
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減価償却前利益50万円/月を達成できれば、この事業モデルは成功と言えるでしょう。会員数も3打席であればMAX90名なので、妥当なデータかと思います。ただ入会を毎月10名続けることができるのか、顧客単価は月15000円で本当にいけるのか、CPA1万円で本当にいいのか、休会率は10%未満を維持できるのか、実際に運営するとそれなりのリスクがあると思います。
併設でジムやヨガなどをやって、顧客の相互利用が促せれば、もう少し楽な集客ができそう。
受付スタッフのみ店舗
受付スタッフのみ店舗のメリット
- 高齢者のサポートができる
- 施設の清掃が行き届く
- 人件費が少ないため損益分岐点が低い
- SNS運用や電話対応・ポスティングを配布していくなど、有人であるメリットを活かせる
受付スタッフのみ店舗のデメリット
- 人件費1名分が固定費としてかかり続ける
受付スタッフのみ店舗の月次収支
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受付だけ有人の場合も、減価償却前利益50万円/月を達成できれば、この事業モデルは成功と言えるでしょう。会員数も3打席であればMAX90名なので、妥当なデータかと思います。無人と比べて継続率を少し上げてます。
ただ入会を毎月10名続けることができるのか、顧客単価は月15000円で本当にいけるのか、CPA1万円で本当にいいのか、休会率は7%未満を維持できるのか、実際に運営するとそれなりのリスクがあると思います。
受付業務だけでなく、SNS運用や電話対応・ポスティングを配布していくなど、有人であるメリットを活かせるかどうかにかかってますね。
有人店舗
チケットレッスン付き店舗
この業態は、ベースの月額料金+都度払いのレッスンチケットを購入してもらうモデルです。
チケットレッスン付き店舗のメリット
- 業務委託のコーチでOKなので、固定費を変動費にすることができる
- レッスンを希望するときに都度払いできて、顧客の負担が少ない
- 基本的な月額料金が入金されるため、月次収益が安定しやすい
チケットレッスン付き店舗のデメリット
- 毎回お金を支払う必要があるため、支払ってる感覚がある(Pain of Paying)
- 業務委託のコーチ+受付が必要なため、人件費がかかる
- 優秀な業務委託できるコーチの採用が難しい
チケットレッスン付き店舗の月次収支
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基本月額料金が10000円、レッスンチケットを3枚3000円 買うと想定した収支です。償却前利益は12ヶ月目に63万円の予測ですが、全会員さま3回レッスンチケットを購入することが多いとみるか少ないとみるかで収益が変わりそうですね。
習い放題・通い放題店舗
インザゴルフが採用しているモデルです。インザゴルフは3ブースではなく7~8ブースと他社より多いです(その分、初期費用が。。。。(泣))
習い放題・通い放題店舗のメリット
- 休会率が低い
習い放題・通い放題店舗のデメリット
- コーチの人件費が高い
- 採用が難しい
通い放題店舗の月次収支
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月10名の新規を毎月って結構難しいんですよねー。3ブースだと90名が限界だと思います。そうなると収益性が厳しいですねぇ。
マンツーマン店舗
マンツーマン店舗のメリット
- 顧客をじっくりレッスンすることができる
- ブースは1~2ブースで良いため、初期費用が抑えやすい
マンツーマン店舗のデメリット
- 高単価商品を売らざるを得ないため、広告費が高くなる
- 高単価マンツーマンで顧客を満足させる人材が見つかりにくい
マンツーマン店舗の月次収支
マンツーマンの場合、コーチ正社員1名で2ブース想定にしています。1名をマンツーマンで教えながら、空いた1ブースを自主練習で使用していただくイメージ。家賃も39万円⇒30万円、減価償却費も58万円に下げてみました。顧客単価は1名30万円として、広告費は10万円⇒20万円かけることにしました。
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毎月新規6名としましたが、結構厳しいと思います。広告費20万円/6名=3.33万円/CPA うーん、30万円の高単価サービスがどれくらいのCPAになるのか、やったことないので分かりません^^; ただ月50万円の減価償却前利益は狙えるモデルだとは思います。
インドアゴルフ施設の月次収益計算まとめ
高い初期費用の割にそこまで儲からないのがインドアゴルフ施設のビジネスモデルに共通するかなと思います。だからバタバタ倒産してるんでしょうけど(笑)実際に経営すると、ここに上げていない経費がもう少しかかって収益を悪化させます。フランチャイズに入ったらロイヤリティも取られてきつい。
自分でゴルフコーチをやりながら1店舗だけ経営するのは、人件費がかからなくなるため、わりかし安定するスモールビジネスになるかと思います。
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